勇者と魔王 G線上の魔王 このエントリーをはてなブックマークに追加 勇者と魔王 G線上の魔王

G線上の魔王 通常版
メーカーサイト:あかべぇそふとつぅ

かわいいぼうやおいでよおもしろいあそびをしよう。
命をかけた純愛。

正直、面白いと感じました。
やはり、それは宇佐美ハルが急に頭が切れるようになったときであり、
彼女の発言、“魔王”に至ろうとする意志。
どこか、コードギアスやデスノートに通じるものがあるんじゃないかと、
私は思います。
宇佐美が真剣に出来事に向き合ったとき、それが“魔王”との勝負に負けようも、
物語は急展開しているように感じた。

“魔王”の正体に関しては予想通り……ではなかった。
最後の最後にそう来るか。というか、ダマされた。
私は叙述トリックに弱いらしい。
宇佐美ハルとの頭脳戦とも呼べる対決は息が詰まる物があった。
その一方でイベントシーンでの宇佐美の狼狽具合に萌えた!
でも、そんな彼女がヴァイオリンを手にしたときはひどく印象が変わった。そして、G線上の“魔王”。そのタイトルの意味がなんとなくわかった。
“魔王”と対峙するハルは、どこか呪われた勇者を思わせた。

五章、最終章はそうきたか!という、急展開さかな……。

最終章はBGMが反則的だし、主人公がすべてを引き受けようと、自分の悪を貫き、ハルの思いを知りながらも、それでもハルを守るための行動が、素敵でした。
ハルはハルで、自分の思いを貫き通した。

本筋をやってから、個別ルートに入ったからか、個別ルートはイマイチインパクトに欠けたかな。
花音だけはあまり好きじゃなかったかな。やはり、あのコーチがいけないのか。
ちょっと性格的に幼すぎたのか……。
でも、話を切り取ると花音ルートは面白かったかな。
水羽は可愛かった!
話としてはもう少し欲しかった気もするけど。
それでも、充分面白かった。
やはり、個別ルートとは本筋から切り離すから、ハルや“魔王”が消えてしまうのが。
でも、それは仕方ないか。