物語の中心は、雨苗雪音だろう。
彼女がもっている「ミカナギファイル」が重要。
結局、ミカナギファイルには行方がわからない13人のブレードチルドレンの行方が記録されているみたい。
雨苗雪音は、ブレードチルドレンを殺して回ることで自分がそのミカナギファイルをもっていることを主張している。それが彼女の目的に繋がることだから。
この巻に収録されている第12話「それはカチリ、カチリと噛み合って始まる」を読んで思うのは、このスパイラルアライブっていうのは鳴海清隆と雨苗雪音の二人でのボードゲームに近い形で、「関口伊万里」、「沢村史郎」、「浅月香介」、「高町亮子」などの主要キャラが動かされて、鳴海清隆と雨苗雪音の二人の目的を達成させようとするものと思えた。
今まで割と雨苗雪音に関わる理由がわかっていなかった沢村史郎。その彼が、雨苗雪音に関わる理由もわかる。
その理由には、なんの因果か、鳴海清隆とブレードチルドレンが関わっている。
彼は過去にブレードチルドレンの事件で人質となり、鳴海清隆の言葉でブレードチルドレンは自殺した。
沢村史郎は、鳴海清隆がホントに正しいのか。そして、雨苗雪音のことは、その時の繰り返し。
確かにスパイラルの世界では、鳴海清隆の影響というのは酷く強い。
それこそ、彼が神であるから。
だが、その神がしていることが果たして、正しいのか、間違っていないのか、そういう疑問を持ったのが沢村史郎。それを解決するために、ブレードチルドレンという人であって人ではないものたちと関わらないといけないのかもしれない。
この巻で登場した、重要人物。シェフィールド博士。
彼は「ハンター」側の人間です。しかも、かなり有名人らしい。
スパイラルでは、「ハンター」、「ウォッチャー」、「セイバー」はほとんど言葉だけだったが、今回のシェフィールド博士みたいに登場したのは初めてじゃないかな。
彼の目的も、雨苗雪音が持っているミカナギファイル。
スパイラルアライブでの、土屋キリエは清隆の補佐ね。
それにしても、キリエちゃんかわいいなー。
じゃなくて、キリエちゃんなんだかついていない。シェフィールド博士に、敵と思われて不意にうちを喰らったり。
でも、キリエちゃんはかわいい。
さて、件のミカナギファイル。
これのありかを、「沢村史郎」、「浅月香介」、「高町亮子」を知るのが、3巻での目的と考えて良いでしょう。
ファイルの隠し場所、いや、行方がわからないブレードチルドレンの行方。それが記されているのは、雨苗雪音の頭の中。
つまり、彼女がすべてを記憶しているということ。
先にも述べたが雨苗雪音が自身がミカナギファイルを持っていると主張している理由がある。
それは、シェフィールド博士と対峙するためだろう。
雨苗雪音の両親を殺した、シャーロットというブレードチルドレンは、雨苗雪音にとっては、妹のような存在。
それを考えると、シャーロットはブレードチルドレンがブレードチルドレンとして目覚める二十歳前後には遠かった。
では、雨苗雪音の両親はシャーロットになぜ殺されたのか。
それは、鳴海清隆がいうにはシェフィールド博士が、シャーロットのスイッチを入れたことが原因。
雨苗雪音はそれを知っているのか、シェフィールド博士に復讐をすることを目的にしている。
関口伊万里の役割も、清隆がある程度決めているというのが、巻末の次巻予告でわかった。
まだまだ、秘密のことが多いがとりあえず次巻はスパイラルアライブにとっての始まりである九年前の雨苗夫妻の殺害とシャーロットのことが明かされるというところかな。
キリエちゃんかわいいよキリエちゃん(FC2 Blog Ranking)
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