時載りリンネ! 1のレビューらしき紹介 このエントリーをはてなブックマークに追加 時載りリンネ! 1のレビューらしき紹介

時載りリンネ! 1 (1) (角川スニーカー文庫 203-1)

読み始めて最初に思ったのが、リンネが小さなハルヒに思えたと言うこと。時載りという種族であるリンネは200万字の本を読むことで、1秒時間を止めることができるのだが、200万字って多いのか?
普段から、あれこれと本を読んでいるけど、それらがどれだけの量なのかわからないので、多いのか少ないのかよくわからない。
まあ、200万字打つのは大変だというのはよくわかってます。
物書きやってますから、ホントに書くのは大変だけど、読まれるとあっという間なんだよなー。

さて、「わくわくするような大冒険がしたいなー」というリンネ。彼女が遭遇した女の子。女の子の忘れ物である本がリンネをわくわくするような大冒険に巻き込んでいくことになる。
女の子の忘れ物である本は、誰も読むことが出来ない。本の持ち主を
普段は、出会うことのない時載りの子と出会い、リンネがいうようなわくわくするような大冒険というか、出来事に巻き込まれることになる。
その中で時載りの上位にいる時砕きという七人の存在との関わりも出てくる。
また、主人公の久高の妹、凪にも秘密があり、それは時砕き、時載りとはまた異質なもの。
だけど、同じバベルの塔に関わりをもつことは共通だ。
話の大筋としては、誰にも読めない本を巡った出来事。その本──時の旋法が時砕きのものであり、時の旋法が所有者がリンネと認めたことでリンネが何を思うかと言うところか。

そもそも、私はこの時載りリンネ!という物語を、かなり別の作品だと思っていました。

というのも、

第11回スニーカー大賞《奨励賞》受賞作!!
幼なじみは、バベルの塔からやってきた“時を止める少女”!

200万字の本を読むことでたった1秒だけ、時を止めることができる一族“時載り”。バベルの塔に住み、本を摂取することで生きている彼らだが、わざわざ人間界にやってくる変わり者もいる――それが僕の隣の家に住む幼なじみの少女・リンネだ。「わくわくするような大冒険がしたいな」というリンネの一言により僕らは、時間を自由にまたぎ歴史の中に住む死の集団“時砕き”が所有する、“誰にも読めない本”を巡る冒険を始める――!
web角川より引用

もう少しバベルの塔、その内部に触れられると思っていたので。
バベルの塔は作内では、世界中のあらゆる時代の本が集まった場所とされている。
web角川での説明を読んだときになぜか、そこの住民であるリンネが人間界に来る話だとばかり……。
蓋を開けてみればかなり違ったわけで。

そういった差異を抜きにしても、この作品は楽しめた。
本を読んで摂取する時載りたちには、ある種の共感を覚えた。
好きで読んでいる本だけど、やはり読まないと死ぬかも。とか思うときがあるあけで。
時載りたちにとっては、本を読むという行為が食事の華割りなのでもっと深刻なものなんだろうけど。
時砕きたちの存在に若干の疑問が残ったけど、それ以外はよかったんじゃないかな。
とりあえず、続きが出るなら買う。