三田 誠 (2007/03)
富士見書房
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アマゾンよりコピペ
最愛の少女を求めて、少年は闘う。欠落した魂の物語、クライマックス!
ちひろの体に乗り移った<灰色脳>。その正体は、死んだはずのちひろの母だった。キズナは、<灰色脳>のいる海上要塞・オケアーノスに乗り込む。孤独を忘れた少年が最後に手にしたものとは……? 感動の最終巻!
烙印シリーズの最終巻。
私はこのシリーズ、凄く好きなんですけどねー。
他での評判ってどうなんでしょうか。
三巻で、キズナの武器「和泉守藤原兼定」が<灰色脳>によって破壊されてしまったため、戦力ダウンが否めない。
キズナは「和泉守藤原兼定」から過去の剣豪たちの能力を、“傷”である<ダウンロード>することで戦ってきたのだから。
キズナたちの戦力は、“傷”持ちであるキズナ、カッサンドラ、カラ、トールたちと、<名もなき七人>の未冬と工藤。
敵は、<灰色脳>、<笑い狐><サリエリ>とオケアーノスの警備ロボ。
キズナは「和泉守藤原兼定」を打ち直したとは言え、ほとんど<ダウンロード>できないような状態だし。
オケアーノスに乗り込んでからは、魂のデジタル化を応用して人間を警備ロボに入れて、戦力は上がっていた。
<名もなき七人>の<灰色脳>がいる時点で、向こうの方が強いわけで。
相手は、烙印システムを再起動できればそれだけで目的を果たせるし。
また、<感染>で<笑い狐>たちの身体能力なども向上している。
カッサンドラの<予言>で、コンマの死を予言することで頑張っても、やはり<ダウンロード>できることがあまりにも少ない。
カラぐらいしか、まともに戦える人間がいないわけで。
<笑い狐>たちとの戦いの中、カラだと思っていた人間は<オーバーライト>されてカラだと認識させられていた奴だったし。ただの部隊長だと思っていた奴は、トールだったし。してやられた。
前の巻で、トールの存在は単なる援護役かと思ったら、「あー、そういう役だったのか」と納得。
まあ、確かにトールが誰から「<世界の果て>」という言葉を聞いたのかというのを考え、この巻で出てくる彼の欠落がわかれば納得。
ネタバレにならないように、終盤は書きませんが。
最後の最後で、孤独を欠落した少年が、寂しかったと言ったのは印象的でした。
話全体としては、綺麗に終わったという印象ですね。
長くやるよりもこのぐらいの方がいいのかも。
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