『電波』少女と『普通』少女と落とし神様 神のみぞ知るセカイ―神と悪魔と天使 このエントリーをはてなブックマークに追加 『電波』少女と『普通』少女と落とし神様 神のみぞ知るセカイ―神と悪魔と天使


神のみぞ知るセカイ―神と悪魔と天使 (ガガガ文庫 あ 4-1)


サンデーでも人気になっている、神のみぞ知るセカイ。
そのノベライズ。
ノベライズはハヤテとブラックラグーンぐらいしか読んでいませんでしたが、
ハヤテは......アレでしたが、ブラックラグーンとこの神ののみぞ知るセカイは楽しめました。
以下、ネタバレあり。


今回のヒロインは、電波系の天美透と、地味めで普通な女の子吉野麻美の二人。
二本立てではなく、同時攻略。

桂馬がいう電波系種類は二つ
お花畑タイプ
独自の法則に基づく独自の世界観に生きている人畜無害なタイプ

真性受信タイプ
奇妙なことを口走ったり、奇っ怪な行動に走るなど、極めて危険なタイプ

確かに電波系と言ったらこの二つだな。
桂馬のいうように、巻き込まれるとやっかい。
神出鬼没でもあるから、エンカウントするのも一苦労。

地味めで普通な女の子吉野麻美は、桂馬の初見は二重性格。
学校の内と外で性格が違う。
しかも、どうやら吉野麻美が桂馬に好意を持っているらしい。

天美透と吉野麻美の二人に駆け魂がついてるわけだけど、
普通に考えて同時に攻略しなくてもいいと思う。
でも、結果的には同時攻略を進めることで、クリアできたわけど、
やっぱり個別攻略でもよかったと思う。

「ボクはずっと君を見てきた。君を知ろうとしてきた。君はずっと無理をしていたね? 人と笑い合うことがそんなに重要かい? なぜ、人とうまく冗談を交わす必要がある? 仲良しこよしのグループで、ただ人から仲間はずれにされないためだけに気を遣い続ける。 は! バカバカしいね! 空気? そんな空気なんか読まなければならないんだ? 場の雰囲気? 堂々と乱せ、そんなもの! 誇り高く孤立すればいいじゃないか! たった一人で! それこそがもっとも自分にとってふさわしいのならば! 孤立する勇気を持て! 迷うな、吉野麻美!」

吉野麻美攻略で非常に印象的だったセリフ。
さすが、現実なんてクソゲーだというだけはある。

自分を偽って、笑い合って、空気を読む。
そうやって、苦手な人好きをしようとする麻美が憧れたのは、一人孤高であった桂馬の強さ。
だから、惹かれていた。

天美透の方は、彼女の電波系属性の理由がわかってから、攻略までが短く感じたせいか、ままり印象に残ってないかな。

マンガでもそうだけど、桂馬は女の子のわずかな反応や信号を凄く敏感感じ取っている。
駆け魂を出すまでは、吉野麻美までの方が内容充実していて、天美透に関してはさらりと行き過ぎたかな。
若干物足りなさがあったかな?