とある科学の超電磁砲第十話「七月二十四日1」 2008年電撃大王3月号掲載分ネタバレあり。
前回の終わりで涙子は友達と出会い、自分が『幻想御手』を持っていることを打ち明けた。
前回の感想でも書いたとおり、赤信号みんなで渡れば恐くないという感じで、友達と『幻想御手』を使用する。
無能力者(レベル0)だった自分が能力を使えることに喜びを覚える涙子。
獲得した能力は、御坂美琴や白井黒子が持っているものよりもささやかだけど、
能力者になれたそれが一番嬉しい。
三日後。
白井黒子は、初春に傷の手当てをされている。
風紀委員という仕事柄、生傷が増えていくのは仕方がないのかも知れないけど、
女子中学生がそうそう生傷を負うのもどうかと。
『幻想御手』を使用してた人間絡みの仕事が増えているのかな。
でも、まだ『幻想御手』の副作用として植物状態、昏睡状態になるという話は表に出ていない。
その話が表に出回ったときは、『幻想御手』の使用者がどう動くか......。
また、『幻想御手』の作用の仕方がわからない。
学習装置(テスタメント)ならば、五感に働きかけるが、『幻想御手』は聴覚だけ。
これでは能力開発は不可能。
現実として、『幻想御手』で能力者の能力の引き上げは行われている。
つまり、現状ほとんど『幻想御手』のことは進んでいない。
白井黒子たちの為すべき事は三つ。
・『幻想御手』の拡大阻止
・昏睡した使用者の快復
・『幻想御手』の開発者の検挙
とりあえず、初春に包帯を巻き直してもらうことに。
それにしても、黒子胸ないな。
たしか、AAカップだっけ?
それよりは、美琴はあるんだよな。
黒子のことは誰も心配していないと言った初春を、お仕置きしているところに美琴登場。
美琴は『幻想御手』絡みの事件に首を突っ込んだのだから、
何かできることないかなとお手伝い希望。
三人寄れば文殊の知恵ということで、美琴も交えて『幻想御手』でなぜ能力開発が出来るかということを話し合う。
そこで出てきたのが、共感覚性(共感覚 - Wikipedia)
赤い色をみれば暖かいと感じるとかそういうの。
それがわかったことで、初春が木山春生に報告。木山もその線で、調査を進めることに。バスに乗ろうとした初春に佐天涙子から電話が掛かってくる。
話を聞くと三日前に、『幻想御手』を使った友達が倒れてしまった。『幻想御手』を使ったら元に戻らない、ましてや昏睡状態になるなんて知らない涙子は責任を感じている様子。
そして、自分も友達同様に眠ってしまうのじゃないかという恐怖。
涙子は初春に思いをぶつける。何の力もない自分が嫌で、それでも憧れは捨てられなかったこと。
思い出すのは、反対しながらも学園都市に入れてくれた母。
無能力者は欠陥品なのか?
ズルして力を手に入れようとした罰なのか。
思い詰めていく涙子に、
大丈夫。
もし眠ってしまっても自分が起こす。
涙子は欠陥品なんかじゃない。能力が使えなくても、涙子は涙子。
初春の親友だから。
あと、よろしくと涙子は眠りに。
涙子が倒れたことを知った美琴と黒子。
初春は木山のところへ。
美琴と黒子の元に一人の医師が。
明確な説明などはないけど彼は冥土帰し(ヘヴンキャンセラー)、カエル顔の医師なんだろうな。
初春は木山と話をしていて、木山がコーヒーを淹れに席外す。
そのとき、引き出しから出ている紙が初春の目に留まる。
美琴と黒子は、冥土帰しから『幻想御手』のことでわかっていることの説明を受けているようだ。
簡単に言うと『幻想御手』の使用者はムリヤリ脳波を弄られ植物状態に。
植物患者の脳波とある人物の脳波が同じであることがわかる。
引き出しから出ていた紙が気になった初春は引き出しを開けてしまったんだね。
音楽を使用した脳波への干渉を始め、共感覚性に関する論文。そして、An lnvoluntary Movement という言葉を見つけた初春。
冥土帰しがいう植物患者の脳波と一致する脳波の持ち主は、木山春生。
さて、こうなってくると『幻想御手』の制作者は木山ということになるんだろうな。
目的は自分の研究成果を試してみたいとか、データ欲しいとかそういうところなのだろうか。
この展開となると、美琴がレールガンで戦闘を繰り広げるということにはならないのか?
でも、木山自身が『幻想御手』で自分の能力をそこあげ、もしくは能力を使えるようにするとわからない。
だとしても、そこで戦闘になる必要があるのかな?
どうであれ、面白い展開になってきました!
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