さよならピアノソナタ このエントリーをはてなブックマークに追加 さよならピアノソナタ

さよならピアノソナタ (電撃文庫 す 9-6)

正直、イラストが植田亮さんだったので購入した作品。
でも、読み追えて感じたのが、きれいな作品だったなと言う印象。
これに関しては、他の人はいろいろとあるだろうけど、まあいいか。

蛯沢真冬と桧川ナオの出会いはゴミ山で、最後に訪れたのもゴミ山というのは、なかなかいいなーと思ったり、また線路を辿っていくのは、話の中でも出てきたスタンド・バイミーを連想させたなー。
タイトルからして音楽系の作品なんだけど、私がただ一つ残念だったのが、作内で出てくる曲がすぐにわからないこと。この一点だ。
曲がわかるなら、もっとこの作品の印象が異なったんじゃないかなと思う。
クラッシクにもロックにも明るくない私でも、どことなく文章やキャラクターからその曲を感じることが出来たのだから、知っている人達はよりその音楽の中に身を置けるのではないだろうか?

もし、続編が出たら、私は喜んで買うだろう。
もし、続編が出なくても、私は満足するだろうな。

ただ、やはり、続編が出るなら、真冬を含めたナオたちのバンドの曲が楽しみだ。
あの神楽坂先輩が何を言い出すやら。

この作品はキレイで、帯にあるように「恋と革命と音楽の物語」だった。

補足
booklines.net様経由の情報ですけど、作者の杉井光さんのブログで作内の曲が紹介されてます。
さよならピアノソナタ・曲目紹介(Nothing but Electric Empty Text:さよならピアノソナタ・曲目紹介 - livedoor Blog(ブログ))

聴きながら読み直そうかな……。