トニカクカワイイ第277話「復活の日」
ハヤテのごとく!生誕20周年おめでとうございます.
20周年か......すごいな。
いろいろと動きがあるといいですね。
さて、本編
紅蛍に似た誰かトニカクカワイイ第181話「いのちの記憶」で出てきていた静御前かな。
司の名乗りが「鞍馬山の大天狗」なので義経関係の話でいいと思うので、
静御前でいい気がする。
死にかけていた彼女に、血を飲むかどうかの選択を迫った。
そもそも司の血はなんだろうか?
蓬莱は輝夜の血から出来たもの。
それを飲んだ司は不老不死になった。
司の血を飲んでも不老不死にはならない。
でも、傷を癒すことはできる。
じゃあ、司の血は一体何なのだろうか?
話は前回に戻ってナサの話の続き。
ナサの考えでは、「月からの使者」にとって地球は重要ではない。
それは恐らく宇宙を移動するコストに対して地球が見合っていないから。
でも、選択肢としては残しておきたい。
じゃあ、選択肢として残しておきたいならどうするか。
ナサの説明だと、選択肢として残すって話から接続が大事なんだ。と少し飛んで思える。
ここの話を補強するなら、22巻のカバー折り返しになる。
「月からの使者」は地球を管理端末つまり輝夜姫の暴走によって、
システムが大破し、自己修復不可と判断した。
さらに情報分析の結果、資源が乏しく、システム復旧はコスト面でマイナス。
これによって地球の重要度を下げた。
回収不可になったシステムは破棄。
これは恐らく蓬莱システムとかの事だろう。
座標のみ記録継続の判断。
座標を記録し、司の不老不死システムを継続させているものが「接続」でしょう。
ナサの予想はこの「接続」が外れると、修復できない。
いや、正確には修復は出来るが、
コスト面でマイナスが大きいから、優先度が下がるのかな。
じゃあ、「接続」を維持するために何らか対策しているはず。
その対策は、今はわからない。
でも、かつてはあった。
その鍵になるのが蓬莱。
蓬莱は輝夜が作ったもの。
その数三つ。
おじいさん、おばあさん、帝。
たぶん、蓬莱によって、不老不死にする。
不老不死のは「接続」を維持するために必要なバックアップとして
稼働させるのに機能かな。
ナサの説明だと、端末のメインとバックアップがないと、
司が死んだときに「接続」が失われてしまう。
でも、今は司しかいない。
どういうことなのか?
ナサの考えでは司が「バックアップ」側。
メインは「輝夜姫」。
輝夜姫は消えてしまったけど、完全に消えたわけじゃない。
正確な時系列がわからないけど、
1.輝夜姫が蓬莱を作る。
2.輝夜姫消滅。
3.司が蓬莱を飲む
2と3が、もしも27日以内に起きてるなら、
これによって輝夜姫の完全消滅を回避できたって、理解になるのかな。
ただし、輝夜姫の完全修復は出来ずにいるが、システムは稼働し続けている。
このあたりがトニカクカワイイ第178話「天と地と」に繋がってくるのかな。
178話冒頭のモノローグは輝夜姫のもの。
月から司を見ている感じだったけど、
これは輝夜姫が完全に消滅せずに残った輝夜姫の意識みたいなものか。
このシステムが今何をしているのか。
それは輝夜姫の復旧。
つまり月光輝夜を、かつての輝夜姫にするということかな?
だから、たまに輝夜が「誰かの声がする」と言うのか。
きっとその声は復旧しつつある輝夜姫なんだな。
じゃあ、どうやって復旧するのか。
ナサの答えは「輝夜がそうしたように、その血を誰かに分け与える」。
司の血は不老不死にはならない。
でも、何か変化を与える。
長い年月の中で記憶のように変化が繋がっていく。
血を与えたものが世代を重ねていけば、いつか本物の輝夜の復活に至る。
御伽女子高の生徒で、かつて司と関わりがあったものが多いのは、
生まれ変わりではなくて、血を与えて、変化が連なって、
今に辿りついたことを示すためか。
ナサが1,2話ぐらいで聞いた声も、きっとナサの遠い祖先が司の血を飲み、
ナサ自身も司の血を飲んだことで、薄く繋がって続いてきた記憶が表面化した感じかな。
今回のトニカクカワイイは、司が積み重ねてきたものが見えてきた気がする。
とても重要な回だ。