いつか来るその時のために。よふかしのうた 第193夜「正々堂々」 このエントリーをはてなブックマークに追加 いつか来るその時のために。よふかしのうた 第193夜「正々堂々」

よふかしのうた 第193夜「正々堂々」

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コウは何にストレスを溜めていたかというと、
自分の周囲が勝手なことを言って自分たちだけが満足していること。
そしてやっとナズナと両想いになったのに、血を吸ってもらえないこと。
ハルカの説明不足のこともムカついてる。

......ハルカはわざとやってるんだろうけどね。

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ハルカが改めて話したのは、コウが居る限り、ナズナは誰の血も吸わないこと。

吸血鬼が血を吸わないということは死ぬことを意味する。
以前、血を10年吸わずにいた吸血鬼がいた。
あの吸血鬼は、アキラを見たら衝動を抑えられず血を吸おうとした。
なんなら言動も危なくて狂ってたまである。

10年吸わずにいるのは、10年大丈夫なわけじゃない。
吸血衝動と戦って、狂っていく。
ハルカは、ナズナにそんな風になってほしくない。

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自分を好きでいてくれる人の血を吸えないのはキツい。
それが両思いならなおさら。

ハルカが最後にコウにいったのは、別れのアイサツぐらい考えておけ。

ナズナが血を吸わないことを選ぶ限り、
彼女の隣で、コウは彼女の葛藤を見ることになるし、
上手くやっても十年で時間が来てしまう。

それを打開するのに、半吸血鬼状態というのは役に立つのかな。

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