咲夜の家に侵入した者が、マキナをボコボコにして、王玉を奪っていった。
当然それは夜空なんだけど、たまたま撮れていた画像から夜空であることを、ハヤテとアテネも知った。
つまり、ヒスイの手に王玉が渡ったことになる。

状況的には当然最悪。
王族の庭城には、王族の力はもちろん、ロトの鍵も隠されている。
ヒスイがその両方を手に入れる可能性がある。
ロトの鍵を手に入れれば、三世院家の遺産を手に入れることと同義だし、
王族の力を手に入れれば、三世院家の遺産以上のことができる。

王族の庭城への道は開かれていないのでまだ間に合う。
ハヤテがヒスイから王玉を取り返しに行くことになる。
伊澄は伊澄で、以前に夜空に負けていることから、リベンジマッチに燃えている。

神様の真似事、そんな感じでずっと言われていた王族の力。
一体それはなんなのか。

この話をするには、フリギアの王様――ミダス王に関連するエピソードを知る必要がある。
ミコノス島編でも出てきたように、ミダス王は「王様の耳はロバの耳」でお馴染みの王様で、触れた物を何でも黄金に変えてしまう力を得た王様。
なんでも黄金に変えてしまうから、食べるものはもちろん、愛娘まで黄金に変えてしまった。
......作内で描かれている愛娘が夜空と同じに見えるのでそういうことなんだろう。
夜空も「王族たる私が......」と以前発言していたから、何らかあって黄金から元に戻ったんだろうな。
それなら2700年の時間を越えたのも理解できる。

強欲なミダス王は、「触れたものを黄金に変える力」ではなく「神様の力」そのものを手に入れるべきだと、考えた。
その結果、神様を王族の庭城に封印した。
神様を王族の庭城の最深部に閉じ込めた力が、王族の力。

でも、王族の庭城に何があるのか、

寿命と引き替えに、どんな願いも叶えてくれるオルムズト・ナジャの写本。

オルムズト・ナジャ。
ハヤテのごとく！のコミックスのカバー下とかに登場する彼女ですね。
元々、神様にRocket Punch!!に登場していた彼女ですよ。
ただの変な神様じゃなかったんですね。

王族の庭城関係の話はこれでだいたい明らかになった。
いつ、誰が、王族の庭城に辿り着くのか。
というのが話の展開的に重要になってくる。

ハヤテのごとく!(49) 厳選!初だし!超レアイラスト集付き限定版: 小学館プラス・アンコミックスシリーズ
	畑健二郎 小学館 2016-10-18 売り上げランキング : 1993 Amazonで詳しく見るby G-Tools