とある科学の超電磁砲第十二話「七月二十四日2」 2008年電撃大王4月号掲載分ネタバレあり。
『幻想御手』の正体は、脳波のネットワーク。同一の脳波を持つ人間たちでネットワークを形成する。ここでいう同一の脳波というのは、木山春生の脳波のことだろう。
『幻想御手』は使用者の能力のレベルを引き上げるのものではなくて、脳波ネットワークに取り込まれることによって、能力使用に必要な演算能力と能力自体の幅を一時的に広げているだけ。
能力を使えないというのは、素質そのものがないか、素質はあっても能力使用に必要な演算能力の不足が原因かな? つまり、ネットワークに取り込まれることによって能力の処理能力が向上する。そうすることで、効率的に能力が使える。
けれど、脳波ネットワークに取り込まれるということは、自分の脳波ではない、他者の脳波を強要されることになる、それが原因で昏睡状態になる。
木山はあるシミュレーションを行うために「樹形図の設計者」の使用申請を行ったが、却下された。だから、『幻想御手』でネットワークを使って演算をしようと至ったのか。
それも一万人も。
木山自身は、シミュレーションが終われば『幻想御手』の使用者を解放する気はあるらしく、『幻想御手』のアンインストール用のプログラムまで用意していた。
初春から独り暮らしの人や、入浴中の人はどうするのかと? 発見が遅れたら命に関わると指摘されて、
えー。考慮してなかったの!?この焦ってる木山がなんだかかわいいなー。
一方で、警備員(アンチスキル)も動き出す。警備員が機材を起動させたことによって、木山のセキュリティが作動して、『幻想御手』に関するデータが消去され、残されたのは初春の手にあるアンインストール用のプログラムだけ。初春だけが、『幻想御手』の使用者を起こせるということになった。
そして、ついに御坂美琴が動く。黒子は風紀委員である自分がっというけれど、前の戦いでまだ身体が回復しきっていない。当然、美琴はお見通し。
黒子に対しての殺し文句ですね。
警備員が木山の車の行く手を阻む。
大人しく車から降りろと木山に警告するが、木山は『幻想御手』によって得た副産物があるといって、車から大人しく降りる。
木山確保に動き出そうとした警備員に対して、何かをする。
学生じゃないのに、能力を使うことができる......?
学園都市においては、能力を使うことが出来るのは能力を使用するために開発が行われた学生のみのはず。だから、木山が能力を使うと言うことは、学園都市の常識から考えれば異常なこと。
現場近くにいた美琴は、黒子から情報で、木山が能力者であることをしる。しかし、「書庫」には木山が能力開発を受けた記録はなく、また複数の能力を使っているようだと。
でも、それはありえないことで、能力は一人に一つ。
黒子の推測は、木山の能力は『幻想御手』によるもので、『幻想御手』を使用した能力者からなる一つの巨大な脳、それを操れるなら通常では考えられないことを起こし、実現不可能と言われた「多重能力者」というのが今の木山。
美琴が現場に着くと既に警備員は全滅状態。
初春は木山の車の中で気絶している。
一万の脳を統べる木山、そして超能力者の御坂美琴の対決が、次回幕を開ける。
能力的なこと以外だと、やはり美琴と木山でどれだけ能力を使いこなせるのかという、経験値の部分がありそうだな。
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