カケラを繋いだ先に、何かがあるかもしれない。トニカクカワイイ第286話「1400年のカケラ」 このエントリーをはてなブックマークに追加 カケラを繋いだ先に、何かがあるかもしれない。トニカクカワイイ第286話「1400年のカケラ」


トニカクカワイイ第286話「1400年のカケラ」

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すごいモノを見た。
そのせいでナサ君は仕事が手につかない。
これまで一緒に生活してきて、
それなりに「ナサ君のえっちー」って感じなこともあったけど、
明るいところで......というのはなかったので、
その衝撃は大きいものだった。

もちろん、ナサだけじゃなくて、司は自分がやったことにびっくりしてた。
銭湯で全裸みたからって、明るいところで胸見せるって意味わからないからね。
昨日の司さんはどうかしてたんだろう。

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しおりさん、再び。
そういうえば、「明日来る」と言ってたね。
しおりさんの目的は、前日に司に渡した巾着の中身について。

軽く見たところだと昔の硬貨などが入っていた感じだけど、
しおりが司に渡した本当の意味は違う。

巾着の中身に入っているのは確かに金貨や小判などだけど、
指輪やネックレスなどは誰か持ち主がいたもの。

それはかつて、司が家族と思った人の遺品。
1400年の間で大切に思った人たちの、命のカケラ。

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そんな遺品をどうするのか。
歴史的価値を考えても、売り払うわけにもいかない。
そこでナサの提案は、子孫に返すこと。

遺品を返すといっても、1000年近く昔の事だったり、
そもそも子孫がいない人たちもいる。

けど、ナサは直感として、
命のカケラを繋いだその先に何かあると感じた。

この先は......遺品を返すというか、司が関わった人たちの子孫捜し?
でも、それが行き着くのは、御伽女子高だろう。
何人かはもしかしたら、命のカケラを受け取った時に、
知らないはずの記憶や感情を思い出すのかもしれない。


トニカクカワイイ(29): 少年サンデーコミックス コミック 2024/9/18