軌跡の果てに トニカクカワイイ第1部最終話「恋のうた」(司の正体バレ注意) このエントリーをはてなブックマークに追加 軌跡の果てに トニカクカワイイ第1部最終話「恋のうた」(司の正体バレ注意)

トニカクカワイイ第1部最終話「恋のうた」

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今回で、ついに司の正体がわかるし、ナサが失っていた記憶がなんだったのかわかる。
思い出したのは、司を月まで連れて行くという約束。

2年前の事故の後、本当に死にかけていたナサを救ったのは、司の血。
不老不死である彼女の血には、多少なりとも治癒効果があったんだろう。
これが141話でも少し話があった、
「不死者の肉を食えば、どんな病気も治ると言われていた」
に繋がりますね。

司が話し出したのは竹取物語の結末。
かぐや姫が残した不老不死の薬について。
帝が岩笠にその薬を燃やすように命じた。

不老不死の薬を手にした人間が、その価値を知っていて、
そのまま燃やすことができるだろうか。
しかも、死にそうな16歳の娘がいるのに。

そう、岩笠には娘がいた。

それが司。

岩笠は自分の娘に不老不死の薬を飲ませた。
死が近い娘を助ける術があるのに、それを手放すわけがない。
愛する娘の命を、親の身勝手で、不老不死という呪いで助けた。
それが1400年前の出来事。


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司の正体がわかったところで、じゃあ、彼女の目的はなにか?
月に辿り着き、かぐや姫に会うことで自分の不老不死を解くことができるのではないか?
不老不死で生き続けるのはやはり呪いだと思う。

で、この司の目的で気にしていたトニカクカワイイの話がわかった。
ずっと疑問だったのが、不老不死である司の扱い。

ナサと結婚しても、司が不老不死なので、どうしても寿命という問題が発生する。
年老いていくナサといつまでも変わらない司。
そうしていつかはナサが天寿を全うする。
そうなれば、また司は一人残ることになる。
だから、司はナサとの日々をカメラで撮って、記録として残していたんだと思う。

ただ今回、司の目的が不老不死を解くこと。
そのために月に行くなり、なんらか別の手段で不老不死を解除することになる。
たぶん、これは成し遂げられる。

なので、きっとトニカクカワイイの結末として、
司とナサは同じ時間を歩んで、そして二人で老いていくんだと思う

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司の正体を知った......思い出したナサは、
それでもやっぱり司と結婚したい。

自分の正体をナサが知ったら、
結婚してくれないと思っていたから、
司が号泣だよね。

司がナサとスグに結婚しなくて2年後に姿を現した理由は、
ナサの年齢が結婚できないから。
当時16歳、だから18になる2年の時間が必要だったし、
司自身、戸籍とかなにもないだろうから、そのあたりの細工も必要だった。
やり残したこともあったらしいが、これはまだわからない。

ともあれ、2年後無事に再開して、今に至る。

今回で「トニカクカワイイ」第一部完結。
次回から「FLY ME TO THE MOON」が開幕。
司の過去編ですね。
一体なにがあったのか、何を経験してきたのか、
彼女が歩んできた1400年がわかるんじゃないかな。

----追記ここから

書こうとおもっていたことを思い出したので追記。
今回の話で、司の目的が自分の不老不死を解除することだとわかったけど、
じゃあ、先行最終回である第xxx話の時点の司はどうなっているんだろうか。
外見的な変化がないからわからないんだよな。
先行最終回といっているから、あの時点の司は、ただの人間なんだろうか......。
......さすがに目的は果たしているかな。

----ここまで追記

以下のPVは今回の話を読んでから見た方がいいですね。

あと今後の楽しみ方として、この話を頭に置きながら一巻を読み直しても面白いと思います。
トニカクカワイイは司の正体がわかる前後で、大きく印象が変わると思います。

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