大好きな人からのお願い。よふかしのうた 第63夜「カブラちゃんへ」 このエントリーをはてなブックマークに追加 大好きな人からのお願い。よふかしのうた 第63夜「カブラちゃんへ」

よふかしのうた 第63夜「カブラちゃんへ?」

a

結局、七草ハルとはなにものだったのか。
ナズナとの共通点が多くても、ナズナはハルに面識がない。
それについて、カブラが話始めた。

吸血鬼になったカブラは、ハルと毎晩遊びに出かけていた。
仕事も結局、病院で働くことにした。
院長が吸血鬼らしく、新米吸血鬼のために食事(輸血パック)を用意してくれるらしい。

確かに人間から血を吸うという行為自体に抵抗がある人もいるだろうから、
輸血パックで食事を取れるのは敷居が下がるか。
また病院ということで血を入手するのも簡単であるか。

a

しばらくした後にハルから結婚する意思を伝えられた。
吸血鬼と人間の結婚......。

それはどうなるんだろうか。

出来るか出来ないかだったら出来るだろうけど、
寿命差とかそういうものを考えると、難しいところも出てくるだろう。
そもそも恋愛感情を抱いてる状態で吸血されたら、相手が眷属になる。

なによりも、ハルのお腹には子供がいる。
それが決定打だったんだろう。

a

それからしばらくして、ハルは手紙を残して、カブラの前から消えた。
このしばらくがどのぐらいの時間経過を示すのかわからない。

ただ吸血鬼と人間の子供がどうなるかわからないから、
その面倒をみてくれと頼まれた。
ハルの手紙だとその子供は産まれてから目覚めないらしい。
カブラからしたら、自分が好意を寄せていたハルの子供の面倒なんてみたくないから、
殺そうとまで考えていた。

子供――ナズナの姿をみて、殺すことはやめたみたい。
ここまでハルに似ているのだから、カブラに殺せるわけがない。

ナズナは吸血鬼と人間の子供で、それでいてかつ吸血鬼でもある。
そんなナズナを人間だった頃の私物で殺せるんだろうか?
なによりも、七草ハルはどこにいった?


よふかしのうた(5) (少年サンデーコミックス) Kindle版