0と1の狭間で揺れ動くものはなにか。 アド アストラ ペル アスペラ第4話 「善悪の彼岸」 このエントリーをはてなブックマークに追加 0と1の狭間で揺れ動くものはなにか。 アド アストラ ペル アスペラ第4話 「善悪の彼岸」

アド アストラ ペル アスペラ第4話 「善悪の彼岸」

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サテラの弟(同じ施設の少年)が万引きをしそうだったことを止めた少年が葉月だとバレてしまった。
帝国軍は帝国法9801条に従って、葉月を見つけ次第殺さないといけない。
だから、葉月を見つけてサテラが月の帝国軍本部に、報告しようとした行動は正しいだろう。
当然、葉月には殺されるわけにいかない理由がある。
殺されるわけにはいかないから、どうにかして月面都市から脱出しなければならない。
ヴェルサイユから提示されたある意味勝利条件ともいえる内容は、

高いビルの屋上に登れ。

街の雑踏から葉月一人を拾い上げるのは無理だが、ビルの屋上であれば葉月を連れ出すことぐらいどうにかなる。

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どうにかビルの屋上まで駆け上がったけど、すぐにサテラに追いつかれる。
サテラは屋上でもそうだけど、階段でも忍を撃つチャンスはあったはずなんだけど、引き金を引いてない。
でも、サテラは「撃つ」と言っている。
この時点でサテラは撃てない理由があるんじゃないか。
もしかしたら、サテラが相手を撃たずに済む方法として、葉月に投降させようとしてるのかな。

葉月も銃(ライター)でどうにか相手を威嚇?している状態ではある。
銃を下ろせ!と言われても、下ろしたら即射殺だしね。
葉月も必死ですよ。

葉月はダメ元で、自分の境遇をサテラに話始めた。

罪は犯したけど、それは友人を救うため。
帝国法9801条があるとはいえ、裁判もなしで即死刑(射殺)は間違っている。

ここまでの話であれば、「罪を犯した人にだってそうなった理由がある。大切なのは理解と優しさ」と母から教えられたサテラならば
もしかしたら、話を聞いてくれるかな。と期待があった。

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けど、実際「やはり、悪とは度し難いな」と一気にシリアスモードです。
サテラの母は、テロリストに理解と優しさを示したが、殺された。
しかもサテラの目の前で。
理解や優しさを持ったとしても、それは悪の前では無意味であり、
隙を見せたところで容易く命を奪う。

だから、サテラの中には、悪を許さない、全ての悪を自分が撃つ、という強い信念がある。
最後のページに辿り着くまで、サテラから強い信念が伝わってくる。
けど、結局、サテラは引き金を引けない。

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階段や街中で葉月を撃てたはずなのに、
撃たなかった理由は人を殺せないのかと思ったけど、最後まで読み進めると
信念と母の教えが反発し合っているんだろうというのがわかる。

葉月としては銃が本物ではないと見破られている以上、
あとは使用したら使用者を吹っ飛ばす手榴弾(煙幕)でどうにか切り抜けるしかないだろう。

葉月に逃げられた場合、サテラは引き金を引けなかった理由を自問するしかないだろう。
その上で原因がなにかに気づけるのかどうかだろうな。

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