いつか忘れてしまったとしても......'よふかしのうた 第56夜「覚えてるよ」 このエントリーをはてなブックマークに追加 いつか忘れてしまったとしても......'よふかしのうた 第56夜「覚えてるよ」

よふかしのうた 第56夜「覚えてるよ」

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鶯餡子に攻撃されたあっくんの傷を治すために、コウが血を提供した。
ナズナさん以外に血を吸わせるのは初めてのはずだけど、
今回の事態はコウとしても仕方ないこと。

コウはナズナは説明したらわかってくれるといってるけど、
ナズナは納得してくれなそうだけど......。

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セリが情報共有することを提案する。
吸血鬼それぞれがどれだけ人間だったことを覚えているのか。

吸血鬼は人間だった時のことを話したがらない。
それは誰が決めたわけでもないタブー。
ただ、それは本能が他人に弱点を知られるリスクを気づいていたから。

そして吸血鬼は人間だった時のことを忘れていく。
思い出せなくなる。
吸血鬼になるのは、生まれ変わることに近いというのは、
人間だったころの事を思い出せなくなり、
前世のようになるから。

だから、人間だったころのことを思い出せるなら、
自分の弱点になりえるものを廃棄したいんだろう。

セリやハツカは人間の記憶が残っているみたいだけど、
ナズナは覚えていない。

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人間だった頃のことを思い出せないということは、
自分が吸血鬼になった時のことも覚えてない。
自分が誰に恋をして、吸血鬼になったのかもわからない。
忘れていく。
それはこれから吸血鬼になろうとするコウにも起きること。
コウは、ナズナの記憶探しを提案する。
そしてナズナの弱点を見つける。
確かに弱点を先に確保して、破壊することができれば、
ナズナが死ぬリスクは大きく低減出来る。

記憶がなくなることであれば、セリの眷属になったあっくん思う所がある。
時間が経って人間の記憶がなくなるということは、
セリと出会って、好きになった記憶を失うことになる。
あっくんは忘れてしまうかもしれないけど、セリが代わりに覚えている。
これまでの事は忘れても、これから多くの思い出を作ればいい。

セリはいいことをいうなー。

次回はよふかしのうた休載だけど、
新章突入でナズナの記憶探しになるのか。

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